清里会

研修会

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。

 

さて、新年に入り一週間が経過しましたが、冬期休暇という長期休暇があったにも関わらず、日吉厚生園の利用者の皆さんは誰一人登園を渋ることなく、元気いっぱい毎日登園しています。幸い体調を崩している方もおらず、職員一同ホッと胸をなで下ろしています。しかしこれから寒さも一段と厳しくなってまいりますので、皆様も体調には十分お気をつけ下さい。

 

話は変わりますが、我々施設職員は常に新しい情報や支援のあり方を学ぶ為、各種研修会に参加をしています。法改正が目まぐるしく行われる福祉業界においては、過去の支援にすがるのではなく、その時代のニーズを踏まえ、それまでの経験を活かしながら更に良いサービスの提供を考えていくことが重要となるのです。

 

そのような中、昨年の12月に我々清郷会の法人内研修が行われました。各施設から主任クラスや経験年数の多い職員が集まり、「きく・話す」というテーマで行われたのですが、研修は実践方式で、隣に座っている他施設の方と「最近印象に残った出来事」「ケアをするうえで大切な事」などをお互いに話し、上手な話し方や聞き方を学ぶというものでした。「お互い顔は知っているが話したことはほとんどない…」という状況であった為、なかなか緊張感あふれる中での研修だったのですが(笑)、相手の話を傾聴し、話したことに対し質問をする事などにより、きちんと話を受け止め、それが相手の存在を認めてあげる事につながるというお話でした。それは我々の普段の支援でも利用者の方の話をよく聞いてあげる事で、お互いの信頼関係につながるということを改めて認識する事ができ、大変有意義な研修でした。

 

しかし「研修を受けて、そこで終了」となると、わざわざ経験年数の多い職員を集めて行った研修の意味はありません。研修を受けた職員はその成果をきちんと職場に持ち帰り、他の職員に伝える義務があります。それをすることで利用者の方々への更なるサービス提供に還元されるのです。

 

そこで日吉厚生園では、月に一回行われる職員会議の時間に、この研修会の発表と、実践した内容のひとつを行ってみました。実践内容は自分の名前を書いた一枚の紙を用意し、それを会議に参加している他の職員全員に回して、「この人のいいところ」を書いてもらおうという内容でした。この実践の目的は、自分でも気付かないいいところを他者から挙げてもらう事で、自分という存在を認めてもらっているということを実感し、その長所を活かしていこうというものなのですが、普段褒められる事の少ない職員は皆表情が緩みっぱなしで、明日へのモチベーションが恐ろしいほど高まっていました(笑)

 

これからも支援の質の向上の為、切磋琢磨していきたいと思います。